昼時、足繁く通っていたそば屋
私は、そこの常連であった
常連・・・毎日行っているから常連
座る場所は7番の席
(人通りの多い、入り口付近・・不人気な所)
注文するものは鴨ねぎそば
(ほぼ90%はそれである)
そこには60才くらいの
気さくなパートのおばちゃんが、
いつも注文を聞きに来る
おばちゃんは私の事を7番さんと呼ぶ
それくらい、いつも7番の席に座っているのだ
ここ最近は、とんと、ご無沙汰している
久々に行ってみる事に...
のれんをくぐる
「いらっしゃいませー!」
すると、今日はそのおばちゃんと、もうひとり
新人らしき女性が...
厨房の方から.. 「いらっしゃいませー..」
そこは厨房の前がおばちゃん達の待機する所
軽く仕切りがあるだけで
ぺちゃくちゃ、話し声は聞こえてくる距離感
おばちゃん、私を見るなり新人に
「あの人、いつもの7番さんって言う人だから!
ちょっと、行ってきて!」
新人「わかりました」
そう言って、おばちゃんは新人に託し
トイレへ...
新人、私の所へ...
私はたまには違う席に座ろうと、
ちょっと奥の10番に移動
新人が注文を取りに来た
「いらっしゃいませ!...ご注文はお決まりですか?」
私 「んー...たぬきそば」
「かしこまりました」
店もそれなりに混んでくる
すると、私がいつも座っている7番の席にお客 が
新人
「いらっしゃいませ! ご注文はお決まりですか?」
客「んー..鴨ネギそば」
「かしこましました」
数分後・・・
トイレから帰ってきたおばちゃん
「あれ?○○ちゃん?..
7番って2つあるけど....?」
注文の紙が2枚という事
「あ!すいません....えーっと
7番さんがたぬきです。
そして、あそこの7番のお客さんがカモです。」
「え?あっちの7番さん、
いつもカモなんだよ!
たぬきって!?」
注:ひそひそ話のつもり
それを聞きつけ女将登場...
「どうしたの?...7番さんがたぬき?
間違いないよね?
あっちの7番さんがたぬきじゃないの?」
注2:ひそひそ話のつもり②
「いや!あのたぬきが・・・・...」
「でも、そこのたぬきを・・・...」
「そしたらたぬきが・・・・」
ひそひそ話であろー...ひそひそ話
漏れ聞こえてくるのであった
すとす=7=たぬき
7=カモ カモ=たぬき ?
(7-カモ)×タヌキ=y×z○?
そば屋・・・キツネもいたり、タヌキもいたりと..
ある意味、大変なのだろう...
きっと...