当時、東京付近に住んでいた私は、
週末、新宿へと繰り出す
新宿には同じ田舎の同級生が
暮らしていたからだ。
とある週末...その友人宅へ
(おんぼろアパート)
友人を誘って街に繰り出そうとした時、
友人 「今日は、ちょっと、おじさんの所・・
行かなくちゃいけないんだ...」
私 「こんな、週末の夜に?」
友人 「おじさん、飲み屋やってて、
最近、暇だから来いって..
すとすたちも付き合って!頼むから....」
仕方がない...付き合うとするか...
私と友人達3人で、
そのおじさんのやってる飲み屋へ
店の扉を開けた
「いらっしゃいませー」
ん?雰囲気が違う、私の住む世界とは少し違う...
訂正
ママ 「よっち(仮名)、良く来たねー...ちゅっ!」
頬にkiss!!
「お友達もようこそ!! ちゅっ!!」
軽く頬にkiss!!
無精ひげが、ちくちく
すると、
「あんた、可愛い顔してるねー...タイプよ!」
もう一度、頬にkiss!!!
「最初に言っておくけど、よっちの友達でも
ちゃんと、お金は取るからね...いい?
でも、安くしちゃう!!」
安くっていくら位なんだ...
私たちはカウンターへ ...
すると
そして、私を見つめる ......
とにかく圧がすごかった
まだ、飲んでもいないのに、このペース...
先が思いやられる
マスターだかモンスターだか知らないが.....
酒もすすみ、
「すとす君次第では、
今日はママのおごりでもいいよ!!」
耳元でささやく
私は悩んだ末、飲み代のため、一時、心を売る事に...
得意のムード歌謡を 歌う
得意の「ラブユー東京」を 歌い上げる
ねっとり、ねちねち、ムード満点に
次に「サバの女王」...かなりマニアックな曲
声を震わせ、感情たっぷり..
甘く、切なく....
涙目........手をぎゅっと握りかえす..
ダメ押し
私の18番 「抱擁」(箱崎しんいちろうの曲)
あまく、切なく、ねっとりと...
手を握り、目を見つめ...
その日の飲み代がただになった事は言うまでもない話である...
次の日のデートと引き換えに.......
※ 誤解を恐れず言ってしまえば
私は中学、高校と女子には、それなりにモテた方である。
この世界の人にも通用することがわかっただけでも収穫である
追伸・・・次の日のデートは友人を通して
丁重にお断りさせて頂いきました ..